独学で資格に合格した私が実践した参考書の選び方5つ

「書店に行ったけど、参考書が多すぎてどれを選べばいいのかわからない」
そんなふうに感じていませんか。実は私も、独学で資格勉強を始めた当初、まったく同じ悩みを抱えていました。

私は昨年、社会人をしながら行政書士試験に独学で合格しました。約半年〜1年の勉強期間の中で、参考書選びは何度も悩み、実際に途中で買い直したこともあります。その経験から言えるのは、最初の一冊選びが、その後の勉強の継続を大きく左右するということです。

この記事では、初学者が参考書を選ぶときに見ておきたい5つの基準を、私の失敗と気づきを交えて紹介します。行政書士に限らず、宅建やFP、簿記など他の資格を目指している方にも応用できる内容にまとめました。

参考書選びで失敗すると勉強そのものが止まる理由

参考書選びは「勉強の入口」です。ここでつまずくと、机に向かう前から気持ちが折れてしまいます。

実は私も最初、書店で1時間以上悩みました。5〜6冊を手に取って中身をパラパラめくり、どれが自分に合うのかわからないまま、結局「いちばん有名そうな一冊」を買って帰った記憶があります。

家で開いてみると、文字がびっしりで、専門用語の説明も少なめ。1週間ほどで「これは無理かも」と感じてしまいました。今振り返ると、参考書選びの段階で、すでにつまずきの種をまいていたのだと思います。

これは行政書士に限らず、どの資格勉強でも同じだと感じています。1冊目で挫折すると「自分には向いていない」と思い込みやすく、せっかくの挑戦が中断してしまうからです。だからこそ、これから紹介する基準を意識して、慎重に選んでほしいと思います。

基準1|自分のレベルに合っているか

最初の基準は、自分の現在地に合った難易度かどうかです。

参考書には「入門書」「基本書」「実戦向け」など、いくつかの段階があります。初学者がいきなり上級者向けに手を出すと、専門用語の壁にぶつかって読み進められなくなります。

私の場合、最初に買った一冊は中級者以上向けの内容で、専門用語の説明がほぼ省かれていました。読んでも頭に入らず、ノートを取ろうとしても何を書けばいいのかわからない状態でした。

そこで2週間ほどで思い切って買い替えました。新しく選んだのは、図解とイラストが多めの入門書です。最初は「子ども向けっぽいかな」と少し抵抗もありましたが、開いてみると驚くほどスッと内容が入ってきました。

ここで学んだのは、「難しい本=良い本」ではないということです。自分の理解レベルに合った本のほうが、結果的に学習スピードが上がります。

これは行政書士に限らず、宅建やFPなどあらゆる資格に応用できる考え方だと思います。背伸びをせず、まずは「読み切れる一冊」を選ぶことが、独学を続けるコツです。

基準2|最新版かどうか

次に意識したいのが、その参考書が最新版かどうかです。

資格試験の中には、法改正や試験範囲の改定が頻繁にあるものがあります。古い版を使っていると、勉強した内容が現在の試験とズレている可能性があるのです。

私は試験3ヶ月前、ふと参考書の奥付を見て「あれ、これ2年前の版だ」と気づきました。中古で安く手に入れたものだったので、最新の改正に対応していなかったのです。あのときの焦りは、今でも忘れられません。

慌てて最新版を買い直し、変更点を確認しながら学び直しました。幸い大きな影響は避けられましたが、もっと早く気づいていればと反省したのを覚えています。

ここから言えるのは、独学者ほど、最新版を選ぶことに敏感になるべきということです。スクールに通っていれば講師が最新情報を教えてくれますが、独学では自分で情報を取りに行く必要があります。

法律系の資格でも会計系の資格でも、制度変更は珍しくありません。なお、法律や制度に関する最新情報は、必ず公式サイトや専門家に確認することをおすすめします。

基準3|持ち運びやすさとレイアウト

3つ目は、社会人の独学者にとってかなり重要な要素、持ち運びやすさとレイアウトです。

私は通勤電車や昼休みのカフェなど、スキマ時間を勉強に充てるタイプでした。最初に買った参考書はB5サイズで重く、カバンに入れると肩がずっしり重くなりました。

そこで途中から、A5サイズで軽めの参考書に切り替えました。すると通勤中も気軽に開けるようになり、1日のうちで参考書を手に取る回数が明らかに増えたのです。

レイアウトも大切です。1ページが文字でびっしり埋まっている本は、疲れているときに読む気が起きません。余白が適度にあり、図解や色分けがされている本のほうが、スキマ時間でも頭に入りやすいと感じました。

これはスキマ時間活用型で勉強する人すべてに共通する話だと思います。私の場合は行政書士でしたが、宅建や簿記、FPなど社会人が独学で目指す資格でも同じことが言えるはずです。

基準4|問題集との連動性

4つ目の基準は、参考書と問題集が連動しているかです。

資格勉強では、参考書を読むだけでは合格できません。問題集で実際に解いてみて、知識を定着させる必要があります。このとき、参考書と問題集が同じシリーズだとスムーズです。

私は最初、参考書と問題集を別のシリーズで揃えてしまい、後悔しました。問題集を解いていてわからない箇所があっても、参考書のどこを参照すればいいのか探すのに時間がかかったのです。

途中で同じシリーズの問題集に買い替えたところ、「この問題は参考書の◯ページ参照」といった案内がしっかりついていて、復習が一気にラクになりました。

インプットとアウトプットの動線が一本につながっているか。これは資格を問わず、独学を効率化するうえで大事な視点だと思います。

書店で参考書を選ぶときは、同じ著者・同じ出版社の問題集があるかも一緒に確認してみてください。

基準5|中身を必ず自分の目で確認する

最後の基準は少し精神論寄りですが、とても大切です。ネットの評判やレビューだけで決めず、自分の目で中身を確認すること。

私は一度、Amazonの星評価とレビュー数だけを見て参考書を購入したことがあります。「合格者がみんな使っている」と書かれていたので安心して買ったのですが、いざ開いてみると文体が自分には合わず、頭に入ってきませんでした。

レビューを書いている人と自分は、知識レベルも勉強スタイルも違います。他人にとっての良書が、自分にとっての良書とは限らないのです。

それ以来、私は必ず書店で実物を手に取るようにしました。最近はネット書店でも試し読みができるので、最低でも数ページは中身を見ることをおすすめします。

確認するポイントは、文字の大きさ、図解の有無、色使い、説明のわかりやすさ。自分が「これなら続けて読めそう」と感じるかどうかが、いちばんの判断基準です。

私の場合は行政書士の参考書でしたが、相性の問題はどの資格でも同じだと思います。最終的に勉強を続けるのは自分自身なので、自分の感覚を信じてあげてください。

まとめ

最後に、参考書を選ぶときの5つの基準を振り返ります。

・基準1:自分のレベルに合っているか(背伸びしすぎない)
・基準2:最新版かどうか(制度変更に対応しているか)
・基準3:持ち運びやすさとレイアウト(スキマ時間に開きやすいか)
・基準4:問題集との連動性(インプットとアウトプットの動線)
・基準5:中身を必ず自分の目で確認する(レビューに頼りすぎない)

私自身、独学で資格に合格するまでに、参考書選びで何度も遠回りをしました。だからこそ、これから勉強を始める方には、最初の一冊を慎重に選んでほしいと思っています。

完璧な一冊を探すよりも、「これなら続けられそう」と思える一冊を選ぶこと。あなたが挑戦している資格でも、きっと同じことが言えるはずです。最初の選択を丁寧に行うことが、合格までの近道になります。

最後までお読みいただきありがとうございました。