「集中して勉強しようとしても、気づいたらスマホを触っている」「休憩のタイミングがわからず、ダラダラ続けてしまう」――そんな悩みはありませんか。
実は私も、独学で資格勉強を始めた当初はまったく同じ状況でした。机に向かう時間は長いのに、内容がまるで頭に入らない。そんな日々が続いて落ち込んだ時期もあります。
この記事では、私が約半年〜1年の独学期間を通して試行錯誤した「休憩の取り方」と「ポモドーロ・テクニックの使い方」を、実体験ベースでお伝えします。読み終わるころには、明日からの勉強でそのまま試せるヒントが見つかるはずです。
休憩を取らない勉強がうまくいかない理由
まず結論からお伝えすると、休憩を取らない長時間学習は、ほとんどの場合うまくいきません。脳には集中の持続時間に限界があり、無理に伸ばそうとすると効率が一気に落ちるからです。
私が勉強を始めたばかりのころ、土曜日にやる気だけは満タンで、3時間連続で机に向かったことがありました。「今日はめちゃくちゃ進んだぞ」と達成感を覚えたのですが、翌週同じ範囲のテキストを開いてみると、驚くほど何も覚えていませんでした。
後半の1時間は、テキストの文字を目で追ってはいるものの、内容を理解する作業がほぼ止まっていたんです。今振り返ると、肩はガチガチで、目はショボショボ、頭はぼんやりしていました。あれは勉強ではなく、ただ机に座っていただけだったと反省しています。
これは、私が挑戦したのが行政書士試験だったからではなく、どの資格勉強でも共通して起こる現象だと思います。簿記でも宅建でも、長時間ぶっ通しで進めたところで、定着しなければ意味がありません。休憩を罪悪感の対象にせず、勉強の一部として組み込む発想が大切だと感じました。
ポモドーロ・テクニックとは何か
ここで取り上げたいのが「ポモドーロ・テクニック」です。聞いたことがある方も多いと思いますが、簡単に整理しておきます。
ポモドーロ・テクニックとは、25分間集中して作業し、5分間休憩するというサイクルを繰り返す時間管理法です。4セット終えたら15〜30分の長めの休憩を取る、というのが基本ルールになります。
私がこの方法を知ったのは、勉強を始めて1ヶ月くらい経ったころでした。「3時間連続学習」の失敗を引きずっていたとき、書店で時間術の本をパラパラ見ていて出会いました。最初の感想は「25分なんて短すぎないか?」というものでしたが、試してみると印象がガラッと変わりました。
短い時間に区切るからこそ、「この25分だけは絶対に集中しよう」という気持ちが自然に湧いてきたんです。逆に、漠然と「今日は2時間勉強する」と決めていたときは、最初からどこかダラけていました。
シンプルなルールなのですが、資格の種類に関係なく応用できる汎用性の高さが、ポモドーロの魅力だと思います。
私が試して効果を感じたポモドーロの使い方
ここからは、私が実際に試して効果を感じた具体的な使い方をお伝えします。
最初は基本形からスタート
導入当初は、教科書どおりに「25分集中+5分休憩」で始めました。ところが、最初の1週間はうまくいきませんでした。
5分の休憩中にスマホでニュースを開いたら、気づくと30分経っていた、なんてことが何度もありました。あれは情けなかったです。スマホを近くに置いていたのが完全に敗因でした。
そこで、休憩中はスマホを別室に置くというルールを自分に課したところ、ようやく5分で戻れるようになりました。
自分流にアレンジしてもいい
基本形に慣れてきたら、自分の集中スタイルに合わせてアレンジするのもおすすめです。
試験3ヶ月前くらいから、私は「50分集中+10分休憩」に変更しました。25分だと、過去問を1問解いて解説を読むあたりで時間切れになることが多く、リズムを崩しがちだったからです。50分にしたところ、長文の問題演習でも区切りよく進められるようになりました。
ここで大事だと感じたのは、標準ルールを絶対視せず、自分の生活と勉強内容に合わせて調整する姿勢です。これは、あなたが今挑戦している資格でも同じはずです。短時間で区切るほうが合う科目もあれば、まとまった時間で取り組むほうが合う科目もあると思います。
タイマーは見える場所に
タイマーは、スマホのアプリよりキッチンタイマーや専用のポモドーロアプリのほうが私には合っていました。スマホを開くと、どうしても通知が気になってしまうからです。デスクの上に置いた小さなタイマーが、当時の相棒でした。
休憩中にやってよかったこと・やらない方がいいこと
ポモドーロを続けるうちに気づいたのは、休憩の「中身」によって、次の集中力が大きく変わるということでした。
私の場合、5分の休憩でSNSを開いたあとは、次の25分で頭がぼんやりすることが多かったです。情報を浴びすぎて、脳が休まっていない感じがしました。逆に、軽く立ち上がって背伸びをしたり、窓の外を眺めたり、コップ一杯の水を飲むだけにした日は、次のセットでスッと集中に戻れました。
そのときの体感は、頭の中の「ごちゃごちゃ感」が抜けて、視界がスーッと開ける感じです。地味ですが、これが一番効きました。
休憩中におすすめできるのは、次のような行動です。
- 椅子から立って軽くストレッチをする
- 窓の外や遠くを見て目を休める
- 水や白湯を一杯飲む
- 何も考えずに深呼吸をする
逆に、私の経験ではあまりおすすめできないのが、SNSチェック、動画視聴、ニュースアプリの閲覧です。これらは脳に新しい情報を流し込むので、休憩というより「別の作業」になってしまいます。
これは行政書士の勉強でも、ほかの資格の勉強でも変わらないと思います。休憩の質を上げることは、勉強時間そのものを増やすのと同じくらい効果があると感じました。
休憩を勉強の味方にするためのちょっとした工夫
最後に、休憩をうまく勉強の味方にするための、私なりの小さな工夫を紹介します。
ひとつめは、休憩前に「次に何をやるか」を一行メモしておくことです。
私は試験4ヶ月前くらいから、休憩に入る直前に付箋へ「次は過去問の◯◯分野を10問」のように書いてから席を立つようにしました。これだけで、戻ってきたときに「あれ、何やってたっけ」と迷う時間がゼロになりました。
ふたつめは、長めの休憩(15〜30分)を1日のどこかに必ず入れることです。
社会人で独学していると、平日の夜は短いポモドーロを2〜3セットで切り上げる日もありました。一方で、休日に集中して進めたい日は、4セットごとに長い休憩をしっかり取るようにしました。長めの休憩では、軽く外を散歩することが多かったです。歩いていると、頭の中で覚えたばかりの内容が自然に整理されていく感覚がありました。
ちなみに、私は昨年、行政書士試験に独学で合格しました。半年〜1年という決して短くない期間を乗り切れたのは、根性ではなく、こうした「休み方の工夫」を積み重ねたおかげだと思っています。これはあなたの挑戦している資格でも、きっと応用できるはずです。
なお、長時間の勉強で体調に不調を感じる場合や、睡眠・メンタルの状態が気になる場合は、無理せず専門家に相談することも検討してみてください。健康に関する最新情報は、公式情報や医療機関で確認するのが安心です。
まとめ
最後に、この記事の要点を振り返ります。
- 休憩を取らない長時間学習は、ほとんどの場合うまくいかない
- ポモドーロ・テクニックは「25分集中+5分休憩」を繰り返す時間管理法
- 基本形に慣れたら、自分の生活や科目に合わせてアレンジしてOK
- 休憩中はSNSより、ストレッチや遠くを見るなど「脳を休める」行動を選ぶ
- 休憩前に「次にやること」を一行メモしておくと、再開がスムーズになる
勉強は、長くやることよりも、集中できる時間をどれだけ積み上げられるかが鍵だと感じています。そのために、休憩は罪悪感の対象ではなく、立派な勉強の一部として扱ってあげてください。
あなたが今挑戦している資格がどんなものであっても、休み方を見直すだけで体感はかなり変わるはずです。今日の勉強から、まずは1セットだけでも試してみてくださいね。
