「今日もテキストを開けなかった」「計画通りに進まない自分が嫌になる」。そんなふうに、資格勉強が続かない自分を責めていませんか。
実は私も、まったく同じ悩みを抱えていました。私は昨年、社会人として働きながら独学である資格試験に合格したのですが、その道のりはきれいな右肩上がりではなく、何度もテキストを閉じてはまた開く、を繰り返した約半年でした。
この記事では、私自身が「続かなかった」原因として実感した7つのポイントと、それを乗り越えるために試した対策を、体験ベースでお伝えします。読み終わったとき、「自分はどこでつまずいているのか」が見えるはずです。
資格勉強が続かない人に共通する「7つの原因」
まず、私が独学を続けるなかで「これは続かない要因だ」と痛感したものを7つ挙げます。
- やる気に頼りすぎている
- 計画のハードルが高すぎる
- 勉強場所が定まっていない
- 教材を増やしすぎている
- 進捗が見えず手応えがない
- 一人で勉強する孤独感
- 中だるみ期の対処法を持っていない
正直に言うと、私は7つすべてに当てはまっていました。最初の1ヶ月で挫折しかけたときに、自分の何がまずいのかをノートに書き出して、ようやく整理できたものです。
これらは特定の資格に限った話ではありません。宅建でも簿記でもFPでも、独学で挑む人なら誰でも一度はぶつかる壁だと感じています。原因が見えれば、対策は必ず立ちます。
原因①〜③|「やる気・計画・環境」の落とし穴と対策
最初につまずきやすいのが、この3つです。順番に見ていきます。
①やる気に頼りすぎている
「やる気が出たらやる」というスタンスだと、まず続きません。社会人は疲れていますし、やる気が満タンの日のほうが少ないからです。
私の場合、勉強を始めて3週間ほどで、夜にテキストを開く気力がまったく湧かない日が増えました。「自分はやる気がないダメな人間だ」と落ち込みましたが、よく考えたら、フルタイムで働いて家事をして、そのうえで毎晩やる気満々のほうが不自然です。
対策として効いたのは、やる気をあてにせず「時間が来たら机に向かう」だけのルールを作ることでした。これは行政書士でも他の資格でも変わらないと思います。
②計画のハードルが高すぎる
私は勉強開始時、「平日3時間・休日6時間」という計画を立てました。結果は、見事に2週間で破綻です。
3時間できなかった日に「もう今日はいいや」とゼロにしてしまい、その「ゼロの日」が3日続いた時点で、もう計画自体を見たくなくなりました。
そこで思い切って、「毎日最低30分は必ずやる、それ以上は気分次第」に変えたところ、半年間ほぼ毎日続けることができました。30分なら、どんなに疲れていても「まあやるか」と思えるラインです。
計画のハードルは、自分が思っているより1段も2段も下げて正解。これはどの資格を目指す方にも、強くおすすめしたい考え方です。
③勉強場所が定まっていない
最初の頃、私は「気分転換に」とカフェやファミレスを転々としていました。ですが、毎回席探しに10分、店の雰囲気が違って集中するのに15分、と無駄が多かったのです。
最終的には、平日は自宅のダイニング、休日午前は自宅の同じ席、夜は通勤電車内と、時間ごとに場所を固定しました。「ここに座ったら勉強する」と脳に覚えさせる感覚です。
場所を固定するのは、目指す資格を問わず効く工夫だと思います。
原因④〜⑤|「教材・進捗の見えなさ」というつまずき
ここからは、教材選びと「手応えのなさ」の問題です。
④教材を増やしすぎている
私は勉強開始から2ヶ月の間に、テキストを3冊、問題集を2冊買いました。「もっと良いのがあるのでは」と思って買い足したのですが、結果は最悪でした。
どの本を進めればいいかわからなくなり、それぞれ少しずつしか進まず、知識もバラバラ。「教材ジプシー」という言葉そのものでした。
そこで一度、メインの1冊だけを残して他は本棚にしまうことを決めました。それからは、迷う時間が消えて勉強そのものに集中できたのを覚えています。
教材は「決めたら浮気しない」。これは資格の種類を問わない鉄則だと、自分の失敗から学びました。
⑤進捗が見えず手応えがない
独学の辛いところは、誰も褒めてくれないし、自分の進み具合が見えにくいことです。
私の場合、勉強3ヶ月目あたりで「これだけやってるのに伸びてる気がしない」と感じる時期がありました。そのときに始めたのが、スマホのメモアプリに毎日1行だけ進捗を書く習慣です。
例えばこんな感じです。
10/5 過去問1章 30分 正答率6割
10/6 テキスト2章復習 40分 用語が定着してきた
10/7 通勤往復で一問一答30問
10/8 疲れてダウン。明日リスタート
たった1行ですが、1週間分を見返すと「ちゃんとやってるじゃん」と思えます。やった日が並んでいるだけで、自己効力感がじわじわ回復するんですね。
これはどの資格にも応用できる「見える化」の方法だと感じます。ノートでもアプリでも、自分が続けやすいやり方で良いと思います。
原因⑥〜⑦|「孤独」と「中だるみ」を乗り越える
最後の2つは、メンタル面に関わる話です。
⑥一人で勉強する孤独感
独学は気楽な反面、本当に孤独です。同じ資格を目指す仲間が職場にいない方も多いはずです。
私は試験4ヶ月前あたりで、「自分だけ何かズレた努力をしているのでは」と不安になりました。そのとき助けになったのが、SNSの勉強アカウントを眺めることです。
フォローしたり交流したりはせず、ただタイムラインで「今日5時間やった」「過去問の正答率が上がった」という投稿を読むだけ。それでも、「同じように頑張ってる人がいる」と思えるだけで、机に戻る力が湧きました。
孤独を感じたときに、同志の存在を感じられる場所を持っておく。これは資格を問わず効くと思います。
⑦中だるみ期の対処法を持っていない
勉強期間が長くなると、必ず「中だるみ期」が来ます。私の場合は試験3ヶ月前、過去問が思ったほど解けず、ショックでテキストを2週間ほぼ開かなかった時期がありました。
このときに自分を救ったのは、根性で再開することではありません。「最初の30分はテキストを開いて眺めるだけでOK」と決めて、ハードルを限界まで下げたことでした。
開いて眺めるだけなら、できます。眺めているうちに「ここ、もう一回解いてみるか」と自然に手が動き始める。中だるみは誰にでも来るので、戻る方法を先に決めておくのがおすすめです。
続けるために、私が一番効いたと感じた1つのコツ
7つの原因と対策を見てきましたが、私がもっとも効いたと感じたのは、ひとことで言えば「やめない仕組みを作る」ことでした。
社会人の独学は、長距離走です。やる気や根性で乗り切ろうとすると、絶対にどこかで折れます。私自身も「毎日3時間」では折れて、「毎日30分は絶対」に変えてようやく続きました。
仕組みとは、たとえばこういうものです。
- 時間と場所を固定する
- ハードルを「これなら絶対できる」レベルまで下げる
- 進捗を1行でいいから記録する
- 教材は1つに絞る
派手さはありませんが、地味な仕組みほど効きます。これは私が独学で資格に合格した経験から、もっとも自信を持って言えることです。あなたが目指している試験でも、きっと同じことが言えると思います。
なお、勉強法や学習時間の取り方は人によって合う・合わないがあります。体調や生活リズムに無理が出るようなら、無理せず自分の状況に合わせて調整してください。
まとめ
最後に、この記事の要点を整理します。
- 資格勉強が続かない原因は、「やる気依存・高すぎる計画・場所未定・教材過多・進捗不可視・孤独・中だるみ」の7つに集約される
- やる気に頼らず「時間が来たらやる」ルールを作る
- 計画のハードルは「これなら絶対できる」まで下げる
- 教材は1冊に絞り、進捗は1行記録で見える化する
- 孤独と中だるみは想定内のもの。戻り方を先に決めておく
私は昨年、社会人として働きながら独学で資格に合格しましたが、その過程は決してスマートなものではなく、上の7つすべてにつまずいた半年間でした。だからこそ、「続かない自分」を責める必要はないと、心からお伝えしたいです。
あなたが今挑戦している資格がどんなものであっても、続けるための仕組みは必ず作れます。今日できる小さな一歩から、もう一度始めてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
